順調だった初めてのカフェ
夢と希望にあふれ
さあ、これからだ!
という時に
大家との確執(詳しくはカフェ経営⑤で記述)
泣く泣くの退去。。。
突然のことに、どうしたらいいのか悩みながらも
心は決まっていた。
やっぱりカフェをやりたい!
ど素人だった私が見様見真似で始めたことだが
確かな手ごたえはあった。
そして、自分に向いているという確信も持てた。
そういう意味では価値のある9か月だった。
さあ、いつまでも無職でいるわけにはいかないし
早く次の店舗を見つけなきゃ!
ということで、不動産屋をいくつも回ってみた。
条件
・母と二人で回せるくらいの規模(30席前後)
・初期費用を抑えられる居抜き
・駐車スペースがある
・周りに民家がある
私の住んでいた愛知県は、喫茶大国なので喫茶店の数は本当に多い。
その為、空き物件も探してみるとすぐ見つかる。
ただ。。。
どの物件もかなり手を加えないと使えないくらい古い。
軽く見積もっても1000万くらいかかるのでは…と言う感じ。
什器備品が入ってても、動くのかな…?という物や、
カウンターしかないお店。駐車場は一台だけしかなかったり、
田んぼの中のポツンと一軒家…というところも。
一番は、
初期投資を出来るだけ少なくしたい。
そうなると、何もないスケルトンの物件では難しい。
そのまま営業できる、居抜きタイプを探したい。
スケルトン物件
メリット
- 何もないゼロから店舗設計できるため理想のお店ができる。
- 前店舗の負のイメージを引きずらない。
- 設備が新しく綺麗なので故障など管理がしやすい。
デメリット
- 費用が大幅にかかる。
- オープンまで時間がかかる。
居抜き物件
メリット
・内装はそのまま使えるので低予算で始められる。
・工事期間が短縮できる。
・前テナントが同業者なら、プランニングが楽。
デメリット
・自分の思い通りのレイアウトが難しい。
・機材など寿命がわからず、すぐに壊れてしまうと
費用が掛かる。
・前テナントの負のイメージを引きずってしまう。
色々踏まえると
なかなか条件の合う店がない。
そんな時、カフェの常連さんが
こんなことを言っていたのをふと思い出した。
『例えば、家賃が25万円だとする。
10年払い続けると、3千万。
それだけあればこれくらいのお店なら建てれるよね。
家賃なら10年後には手元に何も残らない。
自分で建てればお店が手元に残る。
そう、財産になる。』
その時は、まだお店を始めたばかりだったし、
確かにそうだよな~、って軽く聞いていた。
それに
万が一途中でダメになったら
借金だけが残る。
かなりのリスクもある。
しかし‼
思い立ったら動かずにはいられない私。
土地探しを始めることに。
条件
・自宅から遠くない
・前店舗の近く(常連さんが待っていてくれるので)
・駐車場が確保できる広さ(150坪~200坪程)
・周りにある程度の民家がある。
何件か不動産屋を回ってみたが、相手にもしてもらえないところが多かった。
やはりまだ信頼性がなかったみたい。。。
それでもめげずに歩き周り、
何件かよさそうな土地が見つかった。
そして2つに絞った
①②として比較してみる。
①の土地
- 広いのに安い。
- 通りに面している。
- 間口は広い。
- 形が二等辺三角形のような使いにくそうな土地。
- 民家がまばらで、市街から離れている。
②の土地
- 坪単価は高め。
- 通りから少し入っている。
- 形は長方形で使いやすそう。
- 民家がそこそこあり、市街からのアクセスもしやすい。
お店をやるわけだから、目立つ場所のほうがいい。
人が集まりやすい立地であることも望ましい。
競合店は少ないほうがいい。
駐車場のことを考えると、入りやすい間口の広いほうがいい。
ただ、逆に考えると。。。
目立たないなら隠れ家的なお店として売りにできる。
サラリーマンなどは通りより、奥まってるほうがこっそり休憩できる。
どんな所でも、お店に魅力があれば足は運んでくれる。
現に、すごく山奥のお店でも
連日県内外からのお客様で行列ができる
なんてテレビで取り上げられていたりする。
つまり。。。
やり方次第
基本ネガティブな私
しかし、スイッチが入ると
超ポジティブになる。
なんとかなるさ!
母もそのタイプで
意気投合
直感でなんかいいなって感じた
②の土地に決定した。
2月いっぱいでお店を閉店してから
3か月後の
5月の話だった。
さあ、建てるぞ‼
続きはまた次回。